#ちゃんももご飯

ごはんのこと、いろいろ

備えあれば憂いなし

近頃ちょっとバタバタで、何故かしら?と思っていたら、ナチュラルに師走へ突入していました。
先日(と言うには期間空きすぎ)、お弁当ルーティンをまとめた際にサラッと触れた“常備菜”について、もう少し掘り下げてお話してみようと思います。

改めて説明すると、常備菜とは、いわゆる作り置き。多めに作って冷蔵・冷凍保存をしたおかずのことです。
お弁当に限らず、あと一品欲しいけれど作るほどのモチベーションが無い時、おかずを一から作る時間や元気はないけれどUber Eatsの高額さに足踏みしている時などにも大活躍します。
常備菜作りや用途のパターンは様々ですが、私の場合は基本、①家ご飯の余りを冷凍しておいて別日の家ご飯やお弁当のおかずに回す ②お弁当用に作ったものを家ご飯の副菜にも回す の2パターン。

①のパターンは、一人暮らしの自炊生活に立ちはだかる「一人分のご飯作るの面倒くさ」の壁をぶち破る手助けにもなります。“余り”と言いつつ、わざと余らせるくらいの量を作ることも。
二人目がいないならば、未来の自分を二人目にしてしまえばいいのです。時間・光熱費・手間がほとんど同じなら、多めに作ってしまった方が断然お得。余り物は冷ましてからフリーザーバッグに入れて、冷凍庫へ。

冷凍庫で眠ったおかずを召喚する時には、過去の自分に深々と頭を下げています。(今現在、冷凍庫の中は唐揚げ・キーマカレー・ルーローハン・鶏そぼろが待機中の無双モード)


注意点は、食べる時に必ずしっかり再加熱をすることと、冷凍に向いていない食材があること。代表的なものとして、じゃがいも、こんにゃく、豆腐などがあります。

②のパターンは、前記事にも登場した弁当生活のハードルを下げる武器。週末にまとめて作っておくことで、平日の負担を減らすことが出来ます。尚且つ、品数多めのお弁当になるので満足感もUP。もちろん、冷凍保存NGの食材も使用できます。
注意点は、衛生面。冷凍保存の場合も注意を払うべきですが、冷蔵保存はより慎重に。冷蔵の常備菜を長持ちさせるコツは、①清潔な容器で保存すること ②清潔な菜箸や盛り箸を使用すること ③極力水分を抑えることの3つです。

私のお弁当生活に欠かせない常備菜ですが、いくら“平日の負担を減らしてくれる”とはいえ、週末に怠けたい気持ちが消えるわけではありません。「ラクするための準備だって手軽に済ませたい」という意志を持って週末の常備菜を作り続けた結果、“洗い物最小限!約30分で4品ALLレンジ調理”(ネット記事のタイトルっぽい)に辿り着きました。折角なので、紹介させてください。

まず用意するのはこちら、レンジ加熱OKのガラス保存容器
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レンジ加熱できればどんな素材でもOKですが、プラスチックよりも衛生的なので、個人的にはガラスの方がおすすめです。
ちなみに、私はKEYUCAの370mlと630ml容量のものを使用しています。冷蔵庫収納しやすいサイズ感に加え、蓋に開閉可能な蒸気穴がついているので、丸ごとレンジ加熱可能。そして安い!
ひとまずこれさえあれば、鍋・フライパン・ボウル等は不要です。

では、何を作るのか?いってしまえば、何でもいいです。が、“何でもいい”が実は一番難しい。というわけで私は、大まかな固定の枠組みを作って、その縛りの中で品目を決めています。
イメージとしては、着せ替え人形。トップス、ボトムス、シューズという枠組みがあって、例えばボトムスなら今週はショートパンツで来週はロングスカートにしよう!といった感じ。(逆にわかりにくくなっていたらすみません)

お弁当の副菜として常備菜を作る場合の枠組みは、“”です。お弁当箱を開けた時に彩り良い方がテンションが上がる、という単純な理由ではありますが、これが結構便利。
固定しているのは“赤・緑・黄・黒”の4色です。信号カラーだけでも十分ですが、黒があると全体が締まるのでおすすめ。
一色ずつ簡単に説明していきます。“赤”はオレンジでもOK、もはや人参枠と言っても過言ではありません。“緑”はイメージがつきやすいと思いますが、葉物野菜やブロッコリーなど。“黄”は大概かぼちゃかイモ類をチョイスしますが、レアキャラとしてが登場することも。“黒”は今のところ、ひじき一択です。冷蔵庫の中身と相談して、それぞれの枠に食材を当てはめていきます。

食材が決まったら、それぞれの味付けを決めます。決めるといっても、毎回ネットに転がる無数のレシピから選ぶのは結構面倒臭い作業。なので基本は、味付けに関しても固定or選択制にしておくのがラクです。
私の場合、赤と緑はナムル・和風ナムル・ピーナツバター和えから選択、黄は基本マヨベースのサラダ、黒はひじき煮の固定です。

無事に何を作るのかが決まったところで、いざ調理。

先に書いた通り、ガラス保存容器と電子レンジで完結させます。まずはダイジェスト。

これが
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こうなって
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こう!
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この週は、人参のナムル・ブロッコリーのナムル・かぼちゃサラダ・ひじき煮を作りました。ちなみに人参以外の野菜は業務スーパーの冷凍カット野菜、便利すぎて泣けます。
普段のおかずとしても使えるので、それぞれの作り方もざっくり書いてみます。

*人参のナムル
【作り方】
①人参(写真は小さめ1本弱)を千切りして保存容器に入れ蓋をして、500Wで1分半~2分レンジ加熱。(目安としては、1分半で食感がある感じ、2分で柔らかめ)
②全体に軽くかかるくらいのごま油・白ごま、鶏ガラスープの素をサラッと、塩ひとつまみを①に加えて和える。
【補足】
・〈番外編〉鶏がらスープの素を和風だしの素に変えるだけで和風ナムルに早変わり。
・蓋がレンジ加熱NGの保存容器の場合は、ラップで代用OK。(他のレシピも同様)

ブロッコリーのナムル
【作り方】
①冷凍ブロッコリーを保存容器に入れ蓋をして、500Wで2分レンジ加熱し、粗熱を取ったら水気を絞る。(生のブロッコリーなら小房に分けて加熱のみでOK)
②人参のナムルと同様。
【補足】
・冷凍ブロッコリーはレンチンすると水がめちゃくちゃ出ます。しっかり水気を絞らないと、味がぼやけたり、傷みやすくなるので注意。
・〈番外編〉緑の野菜はピーナツバター和えもよく合います。②の工程で、ぶどう1粒大のピーナツバター、砂糖小さじ1/2、醤油ちょろっとを容器の隅で混ぜ合わせ、野菜と和えれば完成。

かぼちゃサラダ
【作り方】
①冷凍かぼちゃを保存容器に入れ蓋をして、柔らかくなるまで500Wで3分~3分半レンジ加熱。(生かぼちゃの場合は、カットして4分くらい?様子を見て足りなければもう少し長めに加熱)
②全体に軽くかかるくらいのマヨネーズ、小ぶりな寿司のシャリ大のクリームチーズ、砕いたアーモンド5~6粒分、たっぷりのブラックペッパーを①に加え、フォークでかぼちゃを潰しながら全体を混ぜる。
【補足】
・かぼちゃは、柔らかくなっていれば皮も一緒に潰せます。気になるようであればそぎ落としてもOK。
・加熱したかぼちゃを潰すのではなく角切りにして和えると、見た目と味の印象が変わるので気分転換におすすめ。
・かぼちゃとマヨネーズ以外は、水分が少ない材料であればアレンジ自在。プロセスチーズ、くるみ、レーズン等々お好きなように。さつまいもで作っても美味!

*ひじき煮
【作り方】
①ひじき(写真は大さじ3程度を水で戻した量、入れすぎ注意!)を保存容器に入れて水を加え、15分程漬けておく。
②人参(少量)は千切り、椎茸(1~2個)は薄切り、油揚げ(1/3枚)は横半分に切って細切りにする。
③①の水を捨て、②の材料とむき枝豆(好きなだけ)、醤油・酒(各大さじ1)、砂糖(小さじ1弱)、和風だしの素をサラッと、ごま油をちょろっと加え、蓋をして500Wで6分半レンジ加熱。
④全体をよく混ぜ合わせる。
【補足】
・かなり甘さ控えめなので、甘めがお好みであればみりんを大さじ1足すか、砂糖を増やせばOK。
・調味料は大体の目安。味見をして薄ければお醤油をちょい足し。
・枝豆は入れなくてもOK。もちろん水煮大豆でもOK。

以上4品、分量の目安を書いておきましたが、ピッタリ入れる必要は皆無。あまりにもドバドバ入れることが無ければ、適当でも美味しく出来ます。不安であれば、調味料の分量を控えめで作った上で味見をし、足りなければ追加するという方法がおすすめです。
トータルの加熱時間は多目に見積もっても計15分間。しかもレンジ調理だから気にせず他の作業に取りかかれて安心です。

個人的に効率が良いと思っている手順もざっくりと書いておきます。

ひじきを水で戻す(早めにやっておくと良い)

人参を千切りして、ひじき煮用に少し分けておき、残りを保存容器に入れレンジ加熱。

ブロッコリーとかぼちゃをそれぞれ保存容器に入れ、人参の加熱が終わり次第、順にレンジ加熱。その間に、ひじき煮の具材を切り、かぼちゃサラダ用のアーモンドを砕く。

ひじきを浸けていた水を切り、具材と調味料を加え、レンジ加熱。その間に他3品の味付けをする。

こんな感じです。あとは冷ましてから冷蔵庫に突っ込めば完了。使用する食材や味付けが変わっても、だいたい同じ流れで進められます。
少し慌ただしい感じがしますが、レンジ調理は設定した時間以上に加熱されることがないので、加熱終了の通知音が鳴っても焦らず無視して、マイペースに調理を続行してください。

別に無くても暮らせるけれど、あったら安心の常備菜。1品あるだけでも心持ちが少し違います。
たまには未来の自分に、おかずと時間のお裾分けをしてみるのもいいかもしれません。

12月初旬から合間でちょこちょこ書き進めたところ、ここにたどり着くまでに約半月かかりました。まじ師走。