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そぼろ専門店なんて聞いたことが無い

突然ですが、“そぼろ”お好きですか?
普段そぼろが好きか否か考えることもあまりないですよね。一番ポピュラーなそぼろ料理である“そぼろ丼”ですら、日々の暮らしの中では印象薄め。(偏見だったらすみません)
ちなみに、私は大好きです。美味しさはもちろんのこと、実はめちゃくちゃ汎用性の高いおかずだから。
今回は、そんな“そぼろ”について、書いてみようと思います。

定番のそぼろといえば、肉そぼろと卵そぼろ。肉そぼろは、使用する肉の種類によっても見た目や味わいが異なります。
私が普段作っているのも、定番の二種類。肉は鶏か豚、たまに合い挽き肉を使うこともあります。

そぼろ作りって、なんだか手間で難しいイメージがありませんか?きちんとしたレシピだと、箸を何本も使っていたりして。
結論から言うと、箸は一膳あれば十分です。調理法によっては、フォークやスプーンでも作れます。
まず、私が普段作っている肉そぼろの 基本の作り方&ラクな作り方、そしてそれらの使い分けをご紹介します。

【肉そぼろ 基本の作り方(鍋調理)】
①鍋にひき肉を入れ、肉の表面全体にしっかりかかるくらいの醤油・酒・砂糖、おろし生姜をお好みの量加える。
※私は甘さ控えめ&生姜好きなので、砂糖少なめ&生姜多めで作ります
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②調味料が全体に馴染むように箸でぐるぐるかき混ぜる。
※なるべく練らないのがコツ
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③ここで初めて火にかける。中火で熱しながら、肉がポロポロするまで、かき混ぜ続ける。

※肉からどんどん水分が出てきますが、問題ナシ
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④肉の色が完全に変わったら、弱火にして、時々混ぜながら水分を飛ばす。
※途中味見をして、味が薄ければ少し醤油を足してもOK

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鍋底にうっすら汁が残るくらいが仕上がりの目安。ごはんの上にかけて、真ん中に卵黄を乗せると抜群の美味しさ!

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鍋調理のメリットは、火の通りがゆっくりで、均一という点。
じっくり火が通るので、仕上がりがパサつきにくく、絶えず混ぜ続けることで見た目も綺麗に仕上がりやすいです。さらに、均一に火が通るので、鍋の大きさを調整すれば、大量調理も可能
その代わり、火のそばを離れられない、洗い物が増える、といった面もあります。

【肉そぼろ ラクな作り方(レンジ調理)】
①深さのある耐熱容器にひき肉を入れ、肉の表面全体にしっかりかかるくらいの醤油・酒、全体に薄くかかるくらいの砂糖、おろし生姜をお好みの量加える。
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②調味料が全体に馴染むように、スプーンかフォークでかき混ぜる。ある程度混ざったら、真ん中をくぼませてラップをふんわりかける。
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③電子レンジ(500W)で1分30秒加熱し、一旦取り出して全体をよく混ぜる。
※ひき肉100gくらいの場合。量が多ければその分加熱時間も増やす必要アリ
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④再びラップをかけて、1分加熱。取り出して全体をよく混ぜる。
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⑤ラップ無しで1分間加熱。水分が多ければ、様子を見ながら30秒ずつ追加で加熱。
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レンジ調理のメリットは、火の通りが早く、耐熱容器1つで作れるという点。
レンジは素早く火が通るので、時短に。加熱中も自由に動けます。
保存容器で作ってしまえば、冷ましてそのまま保存できるのも嬉しいポイントです。
ただ、レンジ調理は火の通りのムラが出やすく、火が通りすぎて肉が固くなることも。大量調理には向きません

この2つの作り方、どのように使い分けているのかまとめてみました。

【“基本の作り方”がおすすめ】
・複数人前や作り置きなど、調理する量が多い時
・鶏ミンチのように、脂質が少ない(=硬くなりやすい)肉を使用する時

【“ラクな作り方”がおすすめ】
・1~2人前だけ作る時
・洗い物を増やしたくない時

あくまでもおすすめの使い分けなので、1人前を鍋で作るのも、鶏そぼろをレンジで作るのも全然OKです。

では、もう一つの定番、卵そぼろはどうでしょう。
私の場合、鍋で丁寧に作った方が綺麗に仕上がるよな~と思いつつ、卵そぼろを大量調理するタイミングがないので、もっぱらレンジ調理のみです。
そして使うのは箸ではなくフォーク。とっても手軽に卵そぼろが作れてしまいます。

【レンジで作る卵そぼろ】
①深さのある耐熱容器に卵1個を割り入れ、酒をちょろっと、砂糖をほんのり、塩ひとつまみを加えて、フォークでしっかり溶きほぐす。
※甘めの卵がお好きなら、砂糖を多めに入れてもOK
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②ラップ無しで、電子レンジ(500W)で40秒加熱。一旦取り出し、フォークの背で粗めに押し潰す。
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③再び電子レンジ(500W)で20秒加熱。卵が細かいそぼろ状になるまで、フォークの背で押し潰す。
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はい、綺麗。必要なのはフォークと、あきらめずに押し潰し続けるほんの少しの忍耐力のみ。
注意点としては、加熱中に卵がブワァっと膨れるので、少し大きめの容器を使うか、見張っておく必要があることくらいです。

肉・卵ともにレンジ調理で作ったそぼろ丼がこちら。
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ラクしても、結構いい感じに仕上がります✌

ほんの少しくらいは、“そぼろ”が手軽なおかずに見えてきたでしょうか。
次回は、そぼろの“汎用性の高さ”をアピールしていきたいと思います。